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SOS(質問・お答え・します)コーナー⑧_「理系の社会(地理歴史)選択について」

2021.07.01 ブログ

現在高校1年生で文理選択と社会の選択科目を決めなければなりません。

理系は決まっていますが社会は迷っています。

地理か日本史かの2択で、理系の人は基本的に地理、と説明されました。

でも、どちらかと言えば日本史の方が好きです。

地理も嫌いなわけではないのですが。

この場合、どちらがいい等ありますでしょうか?

 

<<<お答えします!!!>>>

 

私は文系ですが、受験で「日本史」「地理」2科目使用した経験からお答えします。

 

まずは、自分の「好き!」を優先させましょう。

それでも迷うときは、以下の2点に当てはまらなければ地理がおすすめです。

(1)共通テストで満点近くの高得点を狙う必要がある。

(2)志望に迷いがあり、文系学部への志望変更の可能性がある。

 

理系志望者にとって、社会(地歴)の選択は悩みどころかと思います。

長時間の授業を受験に活かせるかは、受験戦略上重要です。

 

第1の判断基準は、自分が好きか嫌いかです。

中学生の社会で歴史の方が興味をもって授業が聞けて、かつ模試や入試で点数を取れている、

まんが日本史等に親しんでいる、歴史小説や大河ドラマに大いに興味があるなど、

以前から日本史に触れる機会が多ければ日本史を選択するべきでしょう。

より、好きな授業により多くの勉強時間を割くのが一番の得策です。

 

好き嫌いで判断できないのであれば、一般論では、理系には地理がおすすめです。

 

地歴の勉強量は大まかに言って、世界史:日本史:地理=10:8:6といったところです。

また、地理は歴史に比べて論理的思考力が問われるので同じ暗記でも、論理のつながりで覚えていくことが可能です。

例えば、地形に高低差がありかつ水資源が豊富

→水力発電で安価な電力が供給できる

→アルミニウムは「電気の缶詰」と言われるくらい精錬するのに大量の電気が必要

→アルミニウム工業がさかん、という要領です

論理のつながりでものを覚えるのは理系学生の得意とするところと思います。

以上から、一般論では暗記量が少なく論理力が活かせる地理が第一の選択肢になります。

 

ただし、地理を選択した場合の弱点もあります。

第1に、試験においてグラフ・統計・図表の読み取り問題が出題され、論理力資料読解力が試されるため、高得点を狙うのが難しい。

共通テストでも8割前後の点数とるレベルには、日本史よりも到達しやすいのですが、

現場思考力が必要なため満点やそれに近い高得点は厳しいのです。反面、日本史は暗記量が多いものの現場思考力はさほど必要がありません。

満点やそれに近い高得点を狙いやすいのは、日本史の方になります。

この点は、難関大学や医学部医学科等でかつ共通テストの配点が高い大学を受験する場合に問題になります。

志望校の共通テスト・二次試験の配点バランスを分析して判断するとよいでしょう。

 

第2に、進路志望の変更により文系に変更した場合。

文系学部の社会の選択科目で地理を可能としているところは、そう多くありません。

文系に転向して行きたい大学学部ができたのに、地理で受験できないとなれば最悪です。

理系で志望がはっきりしていれば問題はないのですが、

志望があいまいで、選択肢を広げておくために理系を選択した場合は、

文系志望に転向したときの選択肢を広げておくために、日本史を選択しておくことをおすすめします。

 

というわけで、学校の授業をできるだけ無駄にしないためにも、慎重に選択しましょう。

もっとも、選択に失敗したと思ったときは、

受験で地歴ではなく公民(「現代社会」、「倫理」、「政治経済」「倫理・政治経済」)を選択するという手段もあるので、

深刻になりすぎないことも必要ですよ。

 

担当 澤田