十和田の学習塾、進学塾の【さくらアカデミー】

「内申点」って何?

2021.12.18 未分類

「内申点」ってなに?
                                            文責:講師 南

塾生の皆さん、こんにちは。
今日は、「なんとなく聞いたことあるけど、よくわからない」という人が多い、「内申点」についてお話しします。高校入試や大学入試では、中学校・高校でのそれぞれの成績や生活の様子も試験で審査されます。それを点数化して試験に反映させるのが、いわゆる「内申点」です。ではどのように皆さんの「内申点」は決まるのでしょうか?少し難しい内容も入りますが、ぜひお付き合いください。

 中学校や高校の先生は、入試にあたって、その生徒が受験する学校へ向けて「調査書」という書類を作成して提出しなければなりません。この「調査書」という書類がいわゆる「内申書」です。この「調査書」には中学校・高校での学習の様子や各種活動での実績とともに、3年間の評定が記載されます。「内申点」はこの評定をもとに計算される仕組みになっています。大学入試の場合は各大学によって調査書の書き方が異なるので、ここでは青森県の高校入試を例にしてみましょう。

一部を以下に引用います。記入用紙はインターネットで青森県の教育委員会が発行している入試の要項で調べることができますので、合わせてご覧ください。


https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kyoiku/e-gakyo/files/nyuugakusyasenbatsuyoukou2022.pdf


青森県立高等学校入学者選抜要項「調査書の作成」より


(6) 「各教科の学習の記録」の欄には、次のように記入する。
ア 第 1学年及び第2学年の各教科の評定は、指導要録に記載されたものを転記し、「計」の欄には、各学年
の各教科の評定の合計を記入する。
イ 第3学年の各教科の評定は、次のとおりとする。
(ア) 原則として、令和3年12月末までの学習に基づいて記入する。
(イ) 評定は5段階で表し、 5段階の表示は、5、4 、3、2 、1とする。
その表示は、中学校学習指導要領に示す目標に照らして、「十分満足できるもののうち、特に程度が高い」状況と判断されるものを 5、「十分満足できる」状況と判断されるものを 4、「おおむね満足できる」状況と判断されるものを 3、「努力を要する」状況と判断されるものを2 、「一層努力を要する」状況と判断されるものを1とする。
(ウ) 「計」の欄には、各教科の評定の合計を記入する。
ウ 「総計」の欄には、学年別評定の合計を記入する。

 

 

また、進研ゼミ中学講座では、青森県の内申点について次のように紹介されています。

青森県では中1から3年間の成績が高校入試に影響する
中1から中3まで9教科5段階の評定が内申書(調査書)に記入され、9教科×5段階評定=45点の3学年分、計135点満点が「一般選抜」ではそのまま内申点となります。(中略)
青森県 入学者選抜 内申点の内訳
中1…9教科×5段階=45点満点
中2…9教科×5段階=45点満点
中3…9教科×5段階=45点満点 計135点満点


https://czemi.benesse.ne.jp/open/nyushi/exam/02/feature/1273764_2532.html


また、他県の高校を受験しようと考えている皆さんのために、他県の内申点の算出方法も紹介しておきます。
例えば、岩手県の場合はもっと複雑に内申点を計算して出します。

岩手県立高等学校入学者選抜要項「調査書」より
⑷ 調査書の学習の記録の換算点
ア 1年生(110点満点)    
ア 国語、社会、数学、理科、英語の評定は2倍する。    
イ 音楽、美術、保体、技・家の評定は3倍する。   

イ 2年生(220点満点)    
ア 国語、社会、数学、理科、英語の評定は4倍する。    
イ 音楽、美術、保体、技・家の評定は6倍する。   

ウ 3年生(330点満点)    
ア 国語、社会、数学、理科、英語の評定は6倍する。    
イ 音楽、美術、保体、技・家の評定は9倍する。   

エ ア~ウの合計660点を440点に圧縮して調査書換算点とする

岩手県は実技教科の評定のほうが計算式の値が高くなりますねぇ・・・。

 


 何が言いたいかというと、「内申点」は各学校が作成する「調査書」という書類をもとに計算されるという事、つまり、学校での成績や評定がダイレクトに反映されるという事です。いくら模試や過去問で高い点数が取れても、結局は学校の定期テストで高得点が取れなければ、各学期の評定は低いままですし、内申点も低くなります。

じゃぁ、その内申点を決める「評定」ってどうやって決まるの?
その答えは、いずれお話しすることになるかもしれませんね、フフフ。

これから中学校に進学する小学生の皆さんは、1年生の1学期から高い評定を3年間取り続けることが求められます。高校入試に限って言えば、どの都道府県も『入試当日の5教科のテスト500点』『内申点=中学校での成績や活動』、『面接=人間性』の合計得点がおよそ1000点満点で評価されます。「調査書」の内容や「内申点」が低いと、当然、試験官にいい印象は持たれません。
 皆さんの勉強の主戦場はあくまでも学校です。塾はそこでの学習を補完する場所です。もちろん、私たち講師一同は皆さんの学びを全力でサポートします。その学びを無駄にせず、学校の定期テスト、模試、入試で力を存分に発揮してほしいと思います。そのためにも、冬期講習でしっかり力をつけましょう!!

能力無限!!