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京大理学部数学科のスゴイ奴ら

2021.12.23 ブログ

今回は全国トップレベルの中でも、さらにその中でトップクラスの学力を持つ人達の話をしよう。

自分は京大の理学部数学科出身だが、3年生のとき、ある試験の結果に度肝を抜かれたことがある。代数学の試験で、その成績が掲示板に学年と名前付きで張り出されたのだが、試験を受けた60人~70人(正確な数字は覚えていない)のうち、「優」が4名、「良」が11名か12名で、「可」が30数名いた。幸いにも、その試験で「優」を取った4名に自分が入っていたのは嬉しかったが、すぐにその嬉しさは吹き飛んでしまった。

100点満点中、「優」は80点以上、「良」は70~79点、「可」が60~69点で、これ以下は不合格となり単位がもらえないことになるが、これは他のどの学部でも同じだ。

さて、この試験で「優」をとった4名であるが、実はこの3年生の試験で「優」を取った3年生は自分を入れて2名だけなのである。では他の2名は何年生だと思う?


普通に考えたら、3年生のときに単位を取り損ねてもう一度受けた4年生以上の学生、となりそうだが、それは全く違う。


3年生の試験で「優」を取った残り2名の学生は、なんと1年生!


2年学年を飛び越えても、トップを取れてしまうのである!さらに恐ろしいのは、このレベルの学生が、京大の数学科には毎年数人いるということ。たまたまこの2人だけが突出していたわけではない。

だから、表向きは学年トップクラスでも、実はそれほど大したことではないわけ。本当にスゴイ奴というのは、学年を飛び越えてトップをとれる学力を持っている。そしてどんどん「飛び級」をしていくわけだ。

これはスポーツの世界ではよく見られる現象で、甲子園に出場したチームにおいて、1年生・2年生なのに3年生を押さえてレギュラーになっているケースは珍しくない。数学の世界でもこれと同じようなことが起こっているわけ。

「上にはキリがないほど上がいる」ということを嫌と言うほど思い知らされる集団なのである。